コーチングとの違い
NLPはコーチングと混同されることがしばしばあります。
ここでは、その違いと関係性についてお話ししていきます。
相手の能力を引き出すコーチング
コーチングは、相手の自発的な行動を促すコミュニケーションスキルです。
「コーチ」という言葉が示すように、本人が気づかなかった相手の強みを引き出し、パフォーマンスを高めることによって、方向性が明確になり、目的や目標を達成しやすくする手法。
相手と信頼関係を築きながら、相手の目標達成をサポートしていきます。
目的を達成する答えや障害を乗り越えるための力は、その人自身が持っているものですが、本人が気づいていないことが多いのです。その答えや力を引き出し、サポートすることで、自発的な人材を育成しようとする方法がコーチングというわけです。
より深くケアできるNLP
しかし、コーチングには限界があり、ある一定のところまでしか教えることができません。
コーチングは相手の能力を引き出して、現在の行動の質を高めるのに対し、NLPはより具体的に自分の思考や感情、自己価値などを見つめ、精神の奥深く、細かい部分までケアすることができます。
それによって、根本から変化させ、よりよい答えを導き出していくことを可能にします。
コーチングはゼロの状態からプラスに変化させることを得意としていますが、NLPはマイナスの状態からプラスに転化させることも可能です。
NLPの応用効果
相手の能力や答えを引き出すコーチングにおいて、より具体的により深くケアできるNLPを用いることで、コーチングの効果をさらに高めることができます。
たとえば…
- 相手の不安、恐れ、悲しみなどの感情を解放する
- トラウマを緩和する
- 迷いのある相手には方向性を明確化させる
- 断ち切りたい習慣を改善する
- 仕事や勉強への集中力を高める
これによって、よりよい結果を導き出すことも可能です。
NLPのスキルは、コーチングをはじめカウンセリングやセラピーの手法のほか、スポーツやビジネス、医療・福祉の現場、教育においても広く応用されています。